ナレーターさんが必ず現場で困ること(声の悩み)
こんばんは。ムラーラミュージックオフィスです。
今日のテーマは、実際にレッスンに来ている生徒さんが現場で困った「声の事」についての記事です。
生の現場の声ですから、きっとお役に建てることと思います。
ナレーターさんは歌手よりも現場対応が必要。
これは本当にそうなのですが、
例えば
マイクに声がもっと乗るようにしてほしい | 「近い距離感は求めてない。もっと息多めで」 |
癒しの雰囲気で柔らかく | ウィスパーにしないでほしい。 |
もっと抑揚をつけて | フレーズの途中で裏声にしないで、アナウンサーに聴こえる。 |
テンポが一定すぎる。 | そんなに速度揺らさないで。 |
などなど。実際の要求と、こちらが思っていることと違ってしまって困ることが多々あります。
頭高は嫌われるが、「うねりのナレーション」は古い。
頭高になりがちな読みをしてしまうのは、声優さん(主にアニメーション)に多い様です。
声の入りが高い。勢いがつき過ぎてしまう。
うねりの読み方とは、
言葉の頭から徐々に文末にかけてト―ンを上げて読む読み方で
ナレーションの主流的な読み方。とされているが
最近では嫌われる傾向も増えてきています。
滑舌が甘くなりがち。
滑舌は、本人が出来ているつもりでも録音して聴いてみるとかなり甘くなっていることも多いのです。又、良くあるのが
機能的リップノイズです。
これは何かというと、外的要因がないのに普通の滑舌音の中である機能が原因で鳴ってしまうリップノイズの事です。
たとえば
☑舌が上あごに摩擦する際に「ぴちゃ」という音が発生してしまう。
☑上唇と下唇が触れ合って、離れる時にノイズが入ってしまう。
これらの様なことです。
ナレーターさん達は歌手の方以上に音のニュアンスに神経質。
ナレーターさん(声優さんも含む)は、とにかく音のニュアンスにかなり神経を使います。
「それのどこが違うのですか?」
というほどの細かい変化にもかなり敏感です。
こちらも勉強になりますが、すべてはディレクターさんの好み次第。
これが又大変。
一生懸命協力したいと思います。