裏声を使ってはいけないというボイストレーナーと原キーにこだわる日本人。

裏声を使う歌は歌うな!と言われた。

こんにちは。衝撃的なタイトルで始めたムラーラのブログです。

いつも気合は十分ですが、今日はさらに気合十分なブログです。

実は先日とある生徒さんより相談がありました。

「僕、発表会で○○さんのカバーを歌いたいのですが、友達にその話をしたら、「その歌手は裏声をつかう歌手だからだめだ!」と反対されまして・・・・。

なぬ????

「裏声がだめだ」というトレーナーさんは少なくないと思います。反対はしませんが賛成できません(笑)

基本的にムラーラ、というより私のスタンスは、ボイストレーナーとして

「ほかのトレーナーさんのメソッドに反対意見をしない」

というスタンスです。要は「私とは考え方が違いますね、でもそのやり方は意図があってのことでしょう」

と思うわけです。

今回は生徒さんがショげてたので元気づけました。

「あのね、裏声を使えることによって、世にいうミックスボイスという概念がそこにあるのですよ」ということ。が第一。

これは、「フースラーメソッド」というメソッドを読んだり解釈したりされている方であれば同意していただけると思います。

そして、何より大事なのが一般的に 「地声 」と呼ばれているものが何であるかの解釈によるということで、私の場合「地声」と一般的に解釈されているものは、胸声(きょうせい ではなく むねごえ)」であると伝えています。

胸声(むねごえ)ってなあに?

これは、本当に説明したい「胸声」を正しくできている場合は、胸に響かせるという概念は「最終的にやってくる現象だ」ということがわかると思います。

間違った状態で解釈され、良しとされる「胸声」は

胸に共鳴させる声、という意味合いではなく、声帯が中途半端に擦りあわされている状態で、息を過剰に送る発声のことである。

と認識しています。

なぜなら、この状態が原因で声帯をだめにする要因を自ら作っている場合が圧倒的に多いから。

わかりやすいのは、ホースで水を撒く行為です。

じょぼじょぼじょぼ っと垂れ流すのと、ホースをぎゅっと握って勢いよく水を出すのとでは出る勢いが違います。このように、ホースをぎゅっと握ったような息の流し方をする方、少なくないです。
息は流す!声はぎゅ!

原曲キーにこだわる日本人。

はい、これはすみません。私も含めてです。

というのもNYに短期留学した時に、「なぜ、無理してそのキーで歌ってる?ナンセンスだ」と怒られたのです。

「え?」だってそのほうがいいんじゃないの?ってわけもなく思ってしまう。

だけど、本人にあったキーで歌わないなんて「ナンセンス」だと外国のアーティストは思うようです。

けれど、よくよく解析してみると音楽的には 例えばEメジャーの曲をEフラット(同じシャープ系だとしてDシャープで移調する人はまずいない)

にするだけで、

E調の温かいイメージから、Eフラットの堅いイメージに移行すると曲のイメージが変わる。

ってこともありますからね☆

「原曲キー」であることに意味がある楽曲」という曲もあるかもしれませんね?

ムラーラミュージックオフィス

宮島知穂

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