声帯結節を招く「やってはイケないボイトレ」1
(加筆2023年11月6日)
こんばんは。発声練習虎の巻。「ムラーラミュージックオフィス」です。
今日のテーマは「これだけはやってはイケないボイトレ」(声帯結節になるまで)です。
ボイトレを自宅で練習する場合もこれだけは気を付けて。
☑イヤホンで音楽を聴きながら歌唱の練習。
☑人気のない場所として「海」を選ぶ。
☑鼻づまりが特にひどい時の長時間の自己練習。
☑パソコンから発声練習音を流しながらの長時間のトレーニング
☑夜中の小声での一人練習。
- イヤホンで音楽を聴きながら歌唱の練習が良くないわけ。
まず、自分の声がイヤホンにふさがった耳の振動の関係で違ったように聴こえてきます。
そして、実際にどのくらい自分の声が出ているかが良くわからないので発声の調整があいまいになります。
時々、自分の声を聴くために耳に手を当てている人もいますが、あれもあまり意味がないというより、より内耳の音に近いため実際に他人に聴こえてる声とは異なりギャップが生まれます。
ちなみに、女性に多い、耳管狭窄症や、耳管開放症などの症状がある方は、特にイヤホンを装着しての練習は危険大です。(鼻の奥がビリビリと音がする方も要注意です)
参考動画↓
場所がないなら「海へ行け!」は超危険。
- 海での練習が危険な理由。
私がまだ地方にいたころ、昔、一度上京した生徒さんが専門学校を辞めてから帰省してきてもう一度レッスンをしに通い始めました。
ですが、声がかすれて前より出ません。
専門学校へ行ったはずの生徒さんに何があったのでしょう?
場所がないなら、海へ行って歌いなさい。と言われて結構な頻度で海で大きい声で熱唱。
結果はわかる通り、潮風にさらされて喉に大打撃。
砂埃のグラウンドかそれ以上の環境の悪さです。
- 鼻づまりが特にひどい時の長時間練習。
呼吸の仕方も色々ですが、私は基本的に吸うときは鼻、吐く時は口。
を推奨しています。(ただし、吸う際に口から入る少量の息はOKですし、吐く際には、鼻からも息は出した方が良いですので、あくまで軸をどちらにするか?という認識になります)
口呼吸をしていて鼻が通っているのは〇。鼻呼吸なのに鼻が通ってないと口呼吸になるのは×です。
この状態で長時間の練習をすると100%の確率で声帯も疲労します。
歌が上手くなりたければできるだけ圧縮されてない音源を使おう。
こういう話を聞いたことがあります。
最近の若い人は、MP3に圧縮されている音源でないものを聴くと
「なんかこの音楽重たい感じがする」というような感想を抱く人がいると。
私は逆に、ベースもドラムの音も圧縮されている軽さが受け入れられない。物足りなさを感じる。
と思っていた方ですから不思議でした。
ですが、経験上歌唱のレッスンをするならCDでも音源でもなくやはり生の楽器でのアンサンブル(本当はフルバンドが一番良いのだけど)が一番効果があります。
ハスキーと「声が嗄れてる」は違う。
これも良く勘違いされがちですが、一番危険なのは「きれいな声質の人の声の嗄れ」です。
何となくの鼻声で、それでいて透明感がある。
ナレーターの人だと一番重宝されるこの声。
時々います。綺麗なのに嗄れてる人。
危険です。。。
ただしこういう声の人も「ちょっとハスキーですよね?」って言われます。
ハスキー定義は範囲広いですが、全く種類が違うので「違うもの」として扱います。
喉にいいことしましょう。(関連リンク)
現在、発声練習虎の巻、ムラーラミュージックオフィスでは、オンラインレッスンを推奨しております。
理由は簡単!感染症の心配もない。オンラインで十分。むしろ、オンラインに変わってから、
結果が出ている方多数です。
以前、代表宮島はオンライン上で、ユニットのシンガーにディレクションしたことも何度かあります。