プロだって怖い。初見読みを克服する画期的なアイディア
こんばんは。発声練習虎の巻のボイストレーナー宮島です。
レッスンが終わって帰宅してすぐに書き始めました。
今日は書きたいことが山ほどです。
文頭で「画期的」と謳っていまいましたから責任をもって「初見読み」の練習のためのアドバイスをしたいと思います。
初見に強い人と弱い人の違いは「見た情報を即時に変換できるかどうか」と「予測できるかどうか」
以前別のブログで書いたことがあるのですが、「初見」という言葉が使われる主な現場は
このように「原稿を初めて見るとき」とあとは「初めての楽譜を見て引くとき」
です。
音楽大学のレッスンでも初見が必要なことは結構あります。
では、視点を変えます。「ピアノと似た作業をするのは?」
「そろばん」です。
そろばんとピアノの最大の共通点を挙げると初見読みに必要な情報がわかる。
1目で見る=情報キャッチ 2理解する=情報を理解する 3 命令する=情報から得たことから変換する。4運動(手、指)
さて、問題です。
ソロバンとピアノをしている人がこの中で 大幅に時間を省略している ことは何でしょう?
正解は2、3です。
1で目で見た情報を キャッチしてるかと思ったら 4.運動しています。
もう一つ。では、そろばんの人になくてピアノの人にあるものは何でしょう?
そろばんは、計算用紙、もしくは人の読み上げを聞いて即座にはじいています。
ですがピアノと違って 次のフレーズの予測をする必要はありません。
音楽の場合、調性、フレージング、和音、その他の 条件 から予測できることがたくさんあります。ですので音楽の場合、「初見が強い人」というのはただの
「慣れ」だけでは済まなくて、才能というくくりもある程度あります。
文章はどうでしょう?。そうなんです。文章も同じ。
「先を読む力と予測する力を一気に養う方法」
2人でやる初見読みトレーニング。
ボイストレーナーでも友達でもよいのです。誰か「文章がそこそこ読める人にお相手をお願いしてください。」
その名も
虫食いトレーニング。
例えば以下のような文章があります。
今度は、あなたが次に苦痛や不快感を引き起こしている状況に陥ったときに使おうと思っている、注意をそらすスキルを決めましょう。これらの選ばれたスキルによって、あなたの注意をそらす計画が作成されます。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄弁証法的行動療法実践トレーニングブックより引用
黒字の部分か、オレンジの部分かどちらがどちらを読んでも構いません。
例えばAさんが先に読んでください、と言ってAさんが黒字を読んだらAさんはランダムにス十プします。これはあくまで参考の文章です。
止まったな、と思ったらBさんはその続きから続けて読むようにします。
これをランダムに先導者と後者で分けて読み続けます。
一人で読む虫食いの場合はメトロノームを使って!
今ではアンドロイドでもアイフォンでも無料でメトロノームが転がっています。
それを使用しない手はありません。しかもメトロノームで一人で練習するメリットは
タイムアウト。すなわち時間が制約されているのでテンポに乗って読まなくてはならない点。
あだ、これはちょっと高度なテクニックかもしれません。
メトロノームを使ったまま虫食いの録音をします。ご自分の読むテンポや癖を知るのにもよいかもしれません。
あるいは、録音が無理であれば
メトロノームに合わせて、自分で「音読」と「黙読」を繰り返して一人虫食いをするのもよいかもしれません。
声をどこでオンにするか、オフにするかということを黙々と考えるだけで読むときの集中力がかなり増します。
実は、本日初見が苦手だった方に私と2名で虫食いをやったところ早速効果発揮。
2名での虫食いトレーニング。かなり効果がありました。
ただ、「心理戦」てきな要素もあるので
相手の心が読め始めると「どこで止まるのか」というところが予測できてしまうので同じ文章は3回以上読むと効果が薄れます。
ですが、効果絶大。
「漢字が苦手」で止まってしまう方はまた別。もうひたすら読み仮名をふるか、
新聞を読むか・・・・・。
まずは
お試しください!!!