ナレーションのボイトレってどんなことをするの?

ナレーターさん声優さんのボイストレーニングとは?(2023年加筆)

こんばんは。ムラーラミュージックオフィス 代表講師 宮島知穂です。

今日は、自分でも最近「奥が深いな~」と思う

「ナレーターの方のレッスン」についてご紹介したいと思います。

まずは、当校が実際に使用している原稿のサンプルをご覧いただきます。

ナレーションの原稿ですが、主に「ドキュメンタリー系、キャラクター系、VP系、YOUTUBECM系、モノローグ系、報道系」等があります。
ここ最近ではYOUTUBEの派生でYOUTUBECMがかなり増えました。

投稿の生徒さんがテレビCMを読んでいます。

現在私の生徒さんのCMが流れています。2023年10月現在、某有名コーヒーブランドのCMです。人気男性俳優さん、女優さんのCMで全部で5パターンのナレーションがあります。
他にも、ゲーム、YOUTUBECM、外画等沢山の仕事をされている生徒さんがいらっしゃいます。
実際のレッスンの模様はこちらからご覧いただけます↓

この様に、実際の生徒さんにお願いして動画を撮影させていただきました。
このモデルさんのうちの2名は、実際に大手一部上場企業のYOUTUBECMや、大手リサイクルメーカーのTVCMなど、多数仕事の経歴を持っています。

ナレーションとは?そもそも何?

私の感覚では、2020年頃からまた大きくナレーションの在り方が変わってきました。
一言で言いますと、まずナレーション業界に声優さんがかなり参入してきていることが挙げられます。これは、以前までは「ナレーションはナレーターのお仕事」であったという常識が一気に覆されてきたという事を示します。

「声優」さんであることは変わりありませんが、いわゆる皆さんが「声優」さんであると、呼んでいらっしゃる方のほとんどは
「自分ではない代3者の役を演じる人」
と、とらえて頂けたら良いと思います。

実際、もちろん全員の方ではありませんが

声優さんでも、「ナレーションは苦手・・・」

という方が少なくない現状です。

ズバリ、どんなところが違うの?

私は、2010年に東京に出てきて勤めていたボイストレーニングスクールさんがたまたま「声優事務所」の近くだったこともあり、ラッキーなことに生徒さん第一号第二号ともにある程度キャリアのある声優さんだったのです。

「声優さんのレッスンはやったことがないので、できないと思います。」

と思ったのは、2010年の春の私ですが、

うちの講師の皆さんにも同じことをやはり言われます。

「厳密に言えば、歌のレッスンと声優さんへの声のアプローチは基本変わりません。」

「これは営業マンの方も歌の方も変わりません。」

あくまで、「声」というカテゴリーを見たときには・・・の話ですが。。。

しいて言うなら「営業マンさんのボイトレ」と「ナレーター」ボイトレは同じカテゴリです。

一番初めにお話ししたように、「声優さんは第三者の誰かになる」というものでありますが

「ナレーション」はその人そのもので原稿を読みます。

ナレーションのほうが、言葉一つ一つの意味合いをより厳しく見る。

声優さんのほうは、「キャラクター」としての演技の意味合いを見られる。

ナレーターの方のレッスンでは、文章全体の流れをよく見る。

ナレーターの方のほうが、「その人」の感情をより文章ツールを使って表現しなくてはならない。

音の上げ、下げ、間の取り方、テンポの感覚、語尾の処理、文頭のアクセントの強さ、当然アクセント(発音)、強調する言語、文章で一番伝えたいことの解釈

など、本当に事細かいのです。

ナレーターは日常の中の非日常を徹底していきたい。

ナレーターさんの読みを確認する時には、

「日常の中の非日常であるかどうか」を常に意識して聞いています。

その生徒さんのキャラが立っているか、

「読みが、作文になっていないかどうか」

「読みが説明文になっていないかどうか」

これを事細かに見ていくと、ものすごい神経質になります。

しかし、ディレクターさんや事務所の社長さん、事務所のマネージャーさん、

クライエントさん、

好みが違うんですよね・・・。
実際これが一番の難題で・・・・・・・・・・・・

https://ohanashi.speechvo.com/student-impressions/

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