声が切り替わってしまう??方のためのボイストレーニング
換声点 についてお話します。
ボイストレーニングを一度は経験をしたことがある方であれば言葉を知らなくても
「裏声を地声っぽくする出し方」
という認識はお持ちだと思います。
「裏声の出し方のボイストレーニング方法」というよりは、その場合
「裏声を極力使わないボイストレーニング方法」
みたいになるのが日本のボイストレーニング方式ですね。
特に近年はとてもそれが強いように思います。
その理由は様々だと思いますが一番にはやはり、日本人とその他の諸外国の人とのもともと持っている声の質の違い、骨格の違い、舌の機能の違いから
同じような声を出すには 「裏声」のまんまの声はどうしても使いづらい。
という結論に至るのだと思いました、
「裏声を使わないなんて ナンセンス!?」
しかしながら、アメリカで一流のボイストレーナーでありアーティストにレッスンを受けた時にいわれたのは、「なぜそうまでしてオリジナルキーにこだわるのか?」
ということと、「なぜ、ファルセット=この場合の裏声」を使おうとしない?
ということを言われ、相手から見たら私はかなり目から鱗な存在でした。
そこでのボイストレーニングの方法というのはどちらかというと私が大学4年間で経験したクラシックのレッスンにどちらかというと近いものでした。
ショックというか、これがアジア人(特に日本人)と欧米人との認識の違いでもあるし、
もともとの機能の違いなんだな、と思い知らされました。
そもそも地声って何なの?
一般的に「地声」と私たちが使っている言葉は実はトレーナーさんによってかなり認識に差があります。「地声」を「裏声でない声」というくくりで使っている人もいれば
「地声」を「声帯の閉鎖により起こる声」という認識をする人もいれば、
「チェストボイス」=胸声 出なければ地声でない という人まで様々でしょう。
ぶっちゃけ「換声点」をなくすトレーニングである意識があれば説明時は何でもいいんじゃないでしょうか?
ただ大事なのは
「換声点がなぜそこで生まれてしまうのか正しく分析できるかどうか」
だと思いました。
最近レッスンに来はじめた女の子は長年 真ん中の ラより上は完全な弱い発声でしか歌えない子でした。しかし、コツをつかんだのか
2回目でほぼ換声点がわからない声に変身しました。
その子はまだ若い女の子ですが、自分の弱点を知っていたため成長が早いのだとわかりました。彼女が言うには、
「そこで声を変えちゃいけないのはわかるんだけどひっくりかえってしまって、私はどうしたらひっくりかえらないで済むのかをずっと知りたかった」と言いました。
それはそうですよね。
彼女の場合は、クラシックの先生にレッスンを受けていて 呼吸ベースのトレーニングが主で声の「発起点=これは筆者の造語です」がわからなかったのだとわかりました。
自分の声がどのように作られているのかわからなかったのです。
そこのところをちょっとした説明でロジックを理解してもらい、
「様々なボイストレーニング方法」を試したのです。
歌うプロだけじゃなくて、しゃべりのプロにも役立つミックスボイス
最近では営業マンの生徒さんのカラオケのためのレッスンでも熱心だとカラオケで一人で録音して音源を確かめる人もいます。で、とても研究熱心です。
次のブログではこれらの 「換声点」をなくすためにどのようなロジックでどのような方法でレッスンが可能なのか少しだけ紹介します。