声帯結節は「声に張りがある」人でも起こる。むしろ要注意。
まず、冒頭でお伝えしなくてはならないのは、声は年齢とともに出づらくなるのはまず間違いありません。声帯の老化です。
いつもお伝えしていますが、「声帯がブヨブヨする」という奴です。
それは、ただ単に若い時からの酷使が理由のパターンと、ホルモン系の病気などをしたことにより女性の急激な男性化によるもの、出産後に大幅に太ってしまってそれ以来バランスが崩れてしまい、舌の筋力等弱り声が出なくなるパターンから色々です。
喉の痛みもないのに突然声が出なくなる!
老化と言うにはまだまだ年齢が若い場合で、急激な声の変化が出てしまった場合は何らかの声のトラブルを疑うことが必要だと考えています。
「声が出なくなってしまったので治してほしい」と言って来られる方も稀にいらっしゃいます。その場合はやはり年齢の高い方(特に中高年の女性)が多いです。
何年か前に、「ヒルズダイエット」のCMが頻繁にBSチャンネルで流れていたのを見たことはありますでしょうか?
ダイエットに成功して変わるのは「体系、顔つき、肌の状態」以外にも
「声」があります。
体系がやせ形になると、特に女性の場合は先述した要素との関連もあって、たいていの場合声が高くなります。
というように、体の変化や年齢の変化に大きく影響を受ける声。
これからお話しするのは「声帯結節」と「声帯ポリープ」をどうしたら見分けることができるのか?ということを簡潔に書いていきます。
※長い間のボイストレーナーとしての耳をたよっていった結果のデータです。
「安全なのは、イチゴ大福より 餅!!」
はて、何のこと?と思われた方も沢山いらっしゃるかと思いますが、
私が今ここで説明をしたい 苺大福というのは、
外が柔らかくて中が硬い状態の事です。
声と言うのは、息の量と声帯の閉鎖のバランスと声帯で作られた声の共鳴度合や条件などで変わってくるというのは以前から少しずつ説明をさせていただいているのですが、ここでいう安全な声というのは
表面的には息の量も多いし、柔らかいのだけどレコーダーに録音すると割と芯もしっかりあって聞こえやすい。という声です。
世の中のボイストレーニング業界からみたらいわゆる「息漏れの声」ということで評価は低いものですが「安全であることには変わりない」のです。
イチゴ大福より、「餅」だよ!!
逆に「餅の声」外は硬いけど中は「半熟」
意外と多いのが「声優、ナレーター」などの声を使う仕事の方です。
実は声優さんの生徒さんで多いのがこのタイプです。私たちは、普段話をするときに無意識のうちに鼻から息を吐きだしています。ですが、割と鼻から息を流せずに口からのみで声を出しているパターンの方が多いのです。
こういった声が逆に「マイク乗りがとても良い声」てあったりするので、気を付けていかないとそのまま声帯のある一定の場所のみを酷使するようになります。
いつもアップしている高齢者のかたのボイトレ「声が出なくなって人のボイトレ」のユーチューブではこの声帯の閉鎖をバランスよく行うことで、それまで出なかった高い声を出していく ということを可能にしています。
結節のほうが「とったからOK」ってならない分長い付き合いだよ。
声帯結節のできやすい、あるいはできている声というのはポリープのある方の声とは大きく違い、声全体が「かすれる」ということはあまりなく、声はピッチよく出ているのだが、大きく息が漏れている。もしくは、ある一定の力をかけると「一瞬普通に声が出たりもする」状態です。
ポリープのできている方の声はほぼ全般どの音域もかすれます。また、ポリープの場合はほんの一瞬の声の酷使でもできてしまうことがあります。血豆のようなものです。
声帯結節の場合は、長く声を酷使することによって徐々にその患部に症状が現れます。
みなさんの周りにいるお友達やお知りあいの方が「いちご大福声」なのか「お餅声」なのか
よーく耳を澄ましてみてはいかがでしょうか。
「声帯結節の出来ないボイトレ」
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