発想力を養って、コミュニケーションスキルを一気に上げる。
よく聞くお話なのですが、声優さんでも「フリートークが苦手」という方が結構いらっしゃるのですが、自分のことをありのまま話す。となると、何を言っていいのかがわからなくなってしまう。という方も多いようです。
筆者は、話の上手な人というのは「話を膨らめるのが上手な人」という風に考えています。
臨床心理学とコミュニケーションの深い関係?
実は筆者がレッスンの中で、生徒さん方に特に推奨していることがあります。
それは、会話プラス1の法則です。
「今日暑いですね」と話しかけられて「暑いですね」と答えたり、「そうですね」と答えると会話はそこで終わってしまいます。
実は、臨床心理学の基本的な概念として「カウンセラーの質問」は基本的に「クローズクエスチョン」ではならない。ということがあります。
クローズクエスチョンとオープンクエスチョンの違いとは?
クローズクエスチョンとは、相手に対して「ハイ」「イイエ」のどちらかで済ませてしまうような質問のことです。
オープンクエスチョンとは、相手が必ず「返答」を文章でしなくてはならないクエスチョンのことです。
今回の場合は、質問をする側ではなくて、返答をする側に対して「会話プラス1の返答をして、相手にオープンクエスチョンをさらに引き出させる」技法の提案です。
「暑いですね」「アイスクリーム食べたくなりますよね?」で。プラス1。
「暑いですね」と聞かれた後
「そうですね。アイスクリーム食べたくありませんか?」というだけで会話プラス1.
さらに「アイスクリーム食べたいですね、このあたりでおいしいアイス食べられるところってどこですか?」でさらに会話プラス1です。
これを上手に組み立てられるようになると、会話をずっと続けることが可能になってきます。
面接官も、こちらの会話に「ハイ」「いいえ」で答えるだけの人よりも「詳しく答える」むしろ「受ける側から質問を投げかけられる」くらいの人に対して好印象を持つ
と言われています。
特にグローバル化を目指している日本の企業は多いですし、外国人の方の採用もどんどん増えていますから、与えられたことだけに「答える」というシステムではもう間に合わないかもしれませんね。
「相手が何を引き出してほしいのかを探る。」
先ほどからの流れの中で大事なのは、会話を「途切らせないこと」ということは説明をしていますが、それよりももっと大事なことがあります。
それは、人は実際自分のことがかわいい。大好き。自分のことを話したい。
のだということを知る。という必要があるのです。
ということは、「この人今何を話したいのかな?何を引き出してほしいのかな?」
ということを、察知して、相手がそれを押し出しやすいように橋渡しをしてあげる。ということです。
優秀な営業マンはこれらを一瞬にしてすることができます。
究極のKY(空気読める)です。
発想力を高めて真のコミュニケーションを目指しましょう。
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