声帯結節と声帯ポリープは違います。
まず、簡単に言ってしまうと声帯結節は比較的慢性的な「声帯同士の擦れ合い」によってできた声帯にできるタコで、私が今まで見てきた方で実際に罹患していた方あるいは疑いがある方はこのタイプが圧倒的に多いパターンです。
では、なぜタコが出来てしまうのか?
声が出るメカニズムに非常に関係しています。
プロの声の仕事の人に多い理由。
声帯は二重が微妙に重なることで擦れ合い、その擦れ具合などから微妙に音色が変化し声が出るようになっています。
当然、アナウンサーや歌手、インストラクターなどはこれらの働きを常に似たような環境、圧力で行うため
慢性化しやすいのだと考えます。
最近もあった事例ですが、「きれいな声の人だなあ」と思ってもよく聞いてみると
なんとなく「ハスキー」なのです。
ハスキーと聞くと聞こえは良いですが実際の所は嗄声してしまっているのです。
声帯結節は写真を見せてもらっても素人ではわからないこともある。
数年前にボイトレに入校した生徒さんで入校2か月目でその方の当初から気になっていた掠れが、どうしても我慢できなくなり、指摘させていただきました。
ご本人は頑なに病院に行くのを拒んでいらしてずっとそれから先4か月ほど放置されていました。しかし、どう考えても病的な掠れです。本当に3回ほど指摘してようやく病院行きを決意してくださいました。
例として、この方のブログの写真がわかりやすかったので添付します。
声帯結節もこのように、いぼとして認知できるほどの小さいものであれば逆にわかりやすいのですが声帯自体が腫れている場合や、逆に結節が大きくなりすぎていると声帯自体が大きいもののように見えるだけで分かりにくいこともありました。
例の生徒さんのパターンがそうでした。
「どこに結節があるのですか?」
結節かも?思ったらひとまず耳鼻咽喉科あるいは専門機関へ!
当校の生徒さんで声のプロの方が推奨するお医者様を3件掲載します。
総合病院などは紹介状がないと一定の金額がかかることがありますので調べてから行かれることをお勧めします。
ボイスセンター(声の専門センターあり)
声の応急処置で有名
町のお医者様。めったに薬を出さない良いお医者様です。(声帯の状態をきちんと見てくださいます)
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