スクールカウンセラーが本当に必要な理由~考察

スクールカウンセラーが本当に必要な理由

ここの所、何度か同じことを考える瞬間が増えてきた。
それは、あのまま若い時に「どうしても学校の先生になりたい!」と思っていたらどうなっていたかなぁ?という事である。
筆者プロフィールには特に書いていないと思うが、私は中学校と高校の音楽教師の免許を取得している。あの時は、「教員免許」を取得するラインになんとなく乗っていて、まあ将来食いふちに困らないだろう?位の気持ちで取得した。
しかし、現実を突き付けられ挫折 というか今よりピュアの心持のせいか完全に挫折することとなる。

というのも、ある一人の女生徒にこのように声をかけられたのだ。

子供は、大人が思う以上に大人をよく見てる。

「みんな、先生がどんなものなのか試しているんだよ」
「ちなみに私は中学校の先生が嫌いで先生に教師を辞めさせた」

と。

それを言うまでのその子というのは、むしろ私の授業の最中には一生懸命やっている風で、積極的に声をかけてくれる感じだったのだ。
しかし、そういうことを言われた瞬間私の中によぎったのは

「ドラマの世界だけじゃなく、こういう子本当にいるんだなあ」。であった。

直接的に「教師になるのはよそう」と思った=初めからそのつもりはなかったが

結果的に本当に心底そう思ったきっかけには少なからずなった事実である。

今、学校崩壊は驚くスピードで起こっている。特に顕著なのは生活態度だけでなく、学力の2分化

私には子供がいない。結婚はしているが子供はいない。

しかし、子供さんとのかかわりを避けているわけではないし世代的に周りはどんどん子持ち担っていく。実際私がかかわる「生徒さん」にも育ち盛りのお子さんがいる場合も少なくない。

そして、小さいころやったピアノをもう一度やりたい。と思う子や、小さいころに教えていた子が成長し、久しぶりに「会いたい」と言ってくれる子もいて

幼稚園生だった子がなんと大学生になって私に「ライン」を送ってくるまでになっているのだ。

久しぶりに会う約束もした。

そんな中、親子でレッスンに通ってきてくださっている方もいてなんだかくすぐったい。

「くすぐったい」というのは、お子さんに見せている面とお母さんに見せている両面をおうちできっと情報共有して、「先生はきっとこんな人」という話で盛り上がっているに違いない、と想像がつく。たいていしているのが「先生は一体何歳なんだろう?」とか見た目の話から始まり、口癖や、趣味趣向の話にも及ぶらしいのだ。

話はもとに戻るが、とにかく各方面から 「学校のこと」について聞くと本当に恐ろしいと感じることが年々増えている。
特に一番驚くのは

先生の、「教育放棄」。

しかし、これは先生の個人的な責任では済まない。というのがこのブログの趣旨である。

先日、カウンセラーの研修の時に「スクールカウンセラー」について学ぶ機会があった。
その回の内容はとても素晴らしく、またとても考えさせられるものだった。
結論からいうと

スクールカウンセラーの本来の役割は、生徒をカウンセリングするのではなく、「教師をカウンセリングするものだ」ということだった。

しかし、学校のそこにメスを入れることは 文科省を相手に喧嘩を売るのと同じで

根本的なところにメスを入れていかなければ、システムそのものを変えていかなければ

今ある「学級崩壊」の根本の解決にはならない。ということだった。

激しく同意である。

学校によって特色はいろいろ出てくるのだが、特に保護者からクレームがかなり多い学校は本当に学校自体がナーバスになっている。そして、ナーバスになると矛先はすべて生徒に向けられ

面倒な生徒には「授業は受けなくてもいいからグラウンドで遊んでいなさい」

これは本当に実際中学生の生徒さんが 男性教諭に言われた一言です。

正直耳を疑った。しかし、普通に起こっていることらしい。
もちろん、まじめにやっている親御さんから見れば、授業を妨害されるのはたまったものではないのもわかる。
実際に、そのようなクレームが多いことから「問題児」には必ず同じような対応をするようになってきているのが現実。である。

根本的な解決策は、先生も済々と「教育」ができる環境づくり

しかし、「何を言ってるんだ?」と、「理想を語るな」と言われそうだが、今ここでこの問題と真剣に向き合わないと 本当に「学校制度自体が崩壊」するのではないか?と心底感じた。

まったく「子育て」にかかわったことのない私にさえ、親御さんが学校の先生にも言えない内容を普通にご相談してくるケースも少なくない。

理由は2つ

私が生徒を心底信頼し、生徒さんもまたそうだから。

私には、余計な先入観がないから。

だそう。

今後、自分の仕事に余裕ができ、自分のやりたいことの道筋がある程度見えたら

「民間資格のスクールカウンセラー」の受け入れのあるところに積極的に介入していくことも最近考え始めている。
子供さん、昔は苦手だった時期もあったが 今は本当にかわいいと感じる。

子供は無限な可能性を秘めているが

その可能性を摘んでしまうのも 「大人次第」であると痛く感じている。

次回ブログではスクールカウンセラーとして働くには?という資格についての情報等を掲載しようと思っています。

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