自分の出したい声があるなら、声帯結節は放置しないで欲しい。
声帯結節は放置しないで欲しい理由。
真面目なお話。私のYouTubeにも、声帯結節の動画に限り、結構悩みの投稿をされる方がいます。
近いうち動画にもする予定ですが、声帯結節を放置頂きたくない理由は色々あります。
今日は簡潔に纏めたいと思います。まず、声帯結節は声帯ポリープとは異なる点、それから、声帯ポリープができる理由も結節ができてしまう理由と近しい場合もありますが、
結節の方が、普通の発声をしているにもかかわらずできてしまう点です。
ポリープは、ちょっと集中して練習しすぎて声が出なくなってしまった。アルコール飲み過ぎの状態で無理に声を出してしまった。
など、比較的に理由がはっきりしているのに対し、結節の場合には、そう言った理由が見当たらない。
ヘタをすると、ボイストレーニングに通っているのに、ある日突然、結節がある。と言われた。と言うように、日常的な使い方の中に発生してしまう事案なのです。そのため、
▪️本人が、声帯結節を患っている自覚が薄い。
▪️本人が声帯結節予備軍である自覚がない。
▪️違和感があることに気づき、なんとか別の発声でリカバリしようとして、結局それが仇となってしまう。
▪️声帯結節でいよいよ仕事などで影響が出てしまい、手術しか方法が無くなってしまった場合、今度は次の2点に悩まされる事になる。
1.術後、問題がなくなったにもかかわらず、回避の発声が癖になってしまい、なかなかしっかりした声が出せない。
2.結局、一からボイストレーニングを受ける事になってしまった。
ボイトレは術前に。
ボイストレーニングは、手術を受けるとしても事前に受けるべきです。
間違った発声のまま、手術をしても、再発のリスクが残ったり、先程の様に問題がなかった時の発声に戻れなくなったりします。
実は、ある声優タレントさんが、事務所の方に連れられて来たことがあります。
レッスンを三回ほど行い、月に一度で良いからなるべく継続的に来てほしい旨伝えましたが、事務所の以降でそれは叶いませんでした。
映像での声優での仕事に加え、舞台などもしている方でしたので、映像のみの方に比べてリスクは3倍と言えます。
わたしはずっと案じていましたが、その後2年ほど経過した時に、手術と休養の記事が大きく掲載されて残念に思いました。
声帯結節の問題は、安易に声が出る出ないの問題ではなく、自分が出したい。とおもう声を出す方法を変えなくてはならない程の大きな問題なのです。
声は色です。色塗りと同じです。道具が変われば、大きくやり方を変えなくてはなりません。使いこなせないうちに、全く同じ色が出せるかどうか。
改めて考えていただきたいです。