あなたの人生を変えた名言。
人生が変わった、と言えるほどの「自分の名言」。
今夜の記事は、昨晩「書こう!」と思って温めたまま寝てしまったネタです。最近、ちょっと大きな転機を迎えそう(いや迎えているのか?)な宮島です。(前振り長くてすみません)。
どうやら、私の生徒さん以外の方もこのブログを読んでいそうなので、やはりちゃんと書いていこう。と思い、今日のは結構頑張って書きますよ。
まず、タイトルにあるように皆さんには「自分の人生を大きく変えたほどの名言」てありますでしょうか?
私には「イエス、オフコース!」あります。(しつこくてすみません。)だいたいこのルー大柴さん風のノリでレッスンをしたり、レスポンスするので生徒さんは慣れてくださっています。
宮島を変えた「名言」はずばり、これ!
私を変えた名言は、「知的財産を持ちなさい」。です。
これ、私が26の時に言われた言葉です。私は当時、某音楽教室で講師をしながら、夜演奏のお仕事で高級ラウンジのピアニストを5年ほどさせていただいておりました。今でもあるそのお店さんは、HPはありませんが、静岡市内にある「らうんじ会」という両替町のお店です。(ただ今はピアノはありません)。
これも、すごく偶然。私が上京するタイミングでお店さんの引っ越しが決まり、ピアノを入れないという決断をママさんがしたタイミングでした。こういうこと、結構あります。
私は接客のお仕事はなく、21時から2ステージをお仕事させていただいていました。今思うと、本当によい環境で働かせていただいていたな。と思います。さて、そこで出会った一人のお客様。残念ながらお名前は忘れてしまったのですが、お会いして2度目の時に「先生、(宮島のこと)先生は曲を作るの?」と聞くのです。
「あ、趣味で曲作りはします」。と答えると、首を横に振られました。「そうじゃなくって、ちゃんと売れる曲を持っているの?」と聞かれたのです。
その当時は「いいえ」と答えます。
その時にその方がおっしゃったのは、「僕の友達の女性は、僕よりも少し上だからもう55くらいかな?でもその人は、自分で知的財産を持ってるから、すごいよ。」
という事でした。26歳の私には、まず「知的財産」の意味もよくわかっていなくて、ただ何となく「そうなんですね」と聞いているだけでした。そして続けて、
「女性は自分で知的財産を持たないと、いつまでたっても男に選ばれる側になっちゃうんだよ。でも、知的財産を持てば、自分で男を選べるんだよ」
というのです。今の時代だと、少し男尊女卑的な見方をする方もいるかもしれませんが、私はそう思いませんでした。とにかく、その言葉が忘れられなくて、26から、33になるまでの間、いや、つい最近まで「自分にとっての知的財産って何だろう?」と思うようになりました。
私が、独立した存在でいるわけ。
これは、つい1年ほど前のこと。あるタレントさんが、自分が所属しているチーム(団体)の内部に私に関わってほしい。ということで、その事務所の社長さんとお会いすることがありました。
私は、やりがいがある仕事であれば、基本、条件にもよりますがよほどでない限りお受けするスタンスなのですが、そこで社長さんがおっしゃったのが、
「ボイストレーナーさんは、影響力があまりにも大きい」。
という言葉でした。この一言で、だいたいの背景がわかる方も多いと思います。確かに、レッスンという単純な関係性以上の関係を生徒さん側が幸いにも感じてくださることは多いのです。確かに、そういった存在は内部にいてしまうと、色々と不具合も起こりかねない。という予測はできます。
私が生徒さんに伝えたいこと。
昨日ふと、「私は独立した存在でいられてよかった。これからも絶対にそうしよう」。と思ったのです。そのアンサーが自分の中にもふと浮かんできた瞬間でした。
今タレントさんをしている、アイドルさんをしている、歌手をしている。企画もののオーディションに合格した。等色々な立場にいる私の生徒さんたち。私が一番言いたいのは、「今後、その場所にいられなくなったときに、自分に何が残るか?残せるか?」。
これです。例えば、クリエーター思考が強い子であれば誰かに雇われて普通の社員さんになるのは難しいかもしれない。そうしたら、独立すればよい。と考えます。
他にも、例えば今の企画ものが終わってしまったらどうしよう?仕事を失ってしまう、先が心配。
「いやいや、それ、履歴書にかけるじゃん?」「経歴書にかけるじゃん?」
そこだけを見ていたらそこで終わり。そこにいて、何を学べるか、何を経験できるか。
事務所からお仕事が来ないから、やめよう思うんだけど・・・。とも相談を受けることもあります。そこが、絶対に自分で仕事をとっちゃいけないところなら考えますね。
でもそうでないのならば、保険かけていてでも、自分の仕事とりましょう。
とこんなことを言えるのも、私がどこかの事務所の専属トレーナーになってしまったら言えなくなってしまう可能性大。ですね。本当そう思いました。
あの時におっしゃっていただいた「知的財産」という形かどうかはわかりません。今、芸能もシステムが変わってきて、昔のような「教育者」っていう位置づけのひとは、ほとんどいなくて、スケジュール管理をするマネージャーさんと運営さんぐらい。あとは、外部に委託してダンスや歌の先生がいる。
時代の流れだと思います。それに、今の若い子は頭がいいし、自分でどんどんできちゃう。調べられちゃう。
なので私は自分の受け持っている生徒さん(今は一時的に多くて60名以上います)が、全員+、ムラーラの他の先生の生徒さんも含めるともっといますが、その方たちの先のことを常に考えていますし、考えられます。ということはイコール講師のことも考えていることになります。あの生徒さんのために、あの講師にもっと良いレッスンをしてほしい。そんなこと、常に思っています。
天職という言葉はあまり使わないのですが、使命というか、ここ最近逃げても逃げてもそういう宿命であると考えさせられることが多くて、もう逃げるのをやめました。(笑)
最終的には自分の実働を減らす方向で動いてはいるものの、実際のところ結局まだそこまでに至らないタイミングなのだと自分で悟りました。一体私は1週間に何コマレッスンをしたら、神様が「そろそろいいよ」って言ってくれるのだろう?と思うのですが、自分がまだまだなんだな。と実際のところ感じてここにいます。
一番の望みは、講師がこのブログを読んで
「こいつのところでレッスン出来てまあまあ楽しいぜ」って思ってもらえることです。その気持ちって一番生徒さんに伝染するので!よろしく!