アイドルさんのボイストレーニングはどうやって行うべき?
代表によるアイドルボイストレーニング
2020年10月5日に改めて記事を更新しております。
前回保存した記事は2019年6月25日です。
この頃はちょうど、「BSスカパー番組 田村淳の地上波ではダメ絶対」という番組でアイドルの子たちのレッスンをしていました。
レッスン場所なども非公開で、ライブに向けて一生懸命取り組んでいた時期です。番組自体は終わってしまったのですが、残ったアイドルの子たち(道玄坂69)は今も活動を続けています。
ただコロナ禍で、今アイドルの子たちの活動スタイルも一変してしまいましたね。
積極的に大きい場所でのライブをしたりするのが難しくなったり、配信などへ転向する方も増えたり。
私も今は団体のレッスンは受け持っていないので、もう少し落ち着くまでは、どうしても団体レッスン希望の場合は
オンラインでのレッスンをお願いする形になるかと思います。
ただ、もともと下記にも書いてあるように、ボイトレは1対1のレッスンのほうが断然効果があるので、マンツーマンを勧めています。
2人組以上のユニット、団体の方は一人ずつのレッスンをそれぞれ個別にて行うのをお勧めいたします。
流れ的には下記のとおりです。
宮島特別ボイトレの場合、
1それぞれの歌唱レベルをチェック→2 曲が上がってきたら歌割を考える。(歌唱レベルに合わせて)→ 3それぞれの割り当てを指導
→4全体での歌唱をチェック→修正点、改善点をシェア。という流れとなります。
アイドルさんのボイストレーニング、団体でレッスンするべきか、個人でするべきか?
おはようございます。今日はアイドルさんのボイストレーニングについてお話したいと思います。私も職業柄色々なアイドルさんに接することがあります。地下アイドルさんで、個人の活動が割とメインな方などは、対バン形式のライブでお見掛けすることも多いです。
MCで、「アイドル活動をしていて、それとは別にゲームなどのナレーションなどの仕事をしています」とか、「声優がメインですが、こういったアイドル活動も色々と行っています」というお声を良く耳にしますが、
「あ、いた。」
という位1度のライブで2人くらい声帯結節の方をお見掛けします。お仕事に影響ないのかな?ととても心配になります。私が本日この記事を書いたのは、アイドルさんご本人はもとよりも、管理している事務所の運営さんやマネージャーさんに、もう少し知識としてお持ちいただけたらなあ。という思いで書いております。
ダンスは大事。けれど、ダンスをしながら歌うからこそボイトレはもっと大事。
アイドルさんは、ダンスがメインです。というより、昔のアイドルさんがちょっと踊っていたレベルではなくて、皆さん小さいころからの経験がないにも関わらず今の子たちは普通に踊らなくてはならないし、何より不思議と「踊れるようになる」のです。私から見て本当に「すごい、今の子は天才だ!」と思います。体もしなやかだし、みんな器用です。
ただ、ダンスをしながら「歌う」ということは、ふつうに歌うよりもまず私はリスクあり、と感じます。
通常、ボイストレーニングで一番初めにまず「歌う姿勢」を学びます。「歌う」のに一番良い姿勢です。それは声が良く出る、という以外にも「喉を傷めない姿勢」という意味もあるのが大事な点です。ダンスを踊りながら歌うということは、その姿勢が常に崩れるリスクを背負っているということです。
実際生徒さんから、「普通に歌うと、ここの部分うまく歌えるんですけど、ダンスしながら歌うと出ないんですよね?」という相談も受けたことがあります。見てみると、やはり首の上下運動、左右運動が激しいため、発声の軸が取りづらそうな様子でした。なので、首の位置が動いても、発声の軸が取れるような姿勢をお伝えするレッスンをして、何とか歌えるようになりました。
団体レッスンで長くレッスンをするのと、個人レッスンとどちらが良い?
これは、私の個人的な意見ですが、毎週団体で2時間レッスンするよりは、隔週で個人レッスン30分を受けたほうが断然上達します。団体のレッスンの経験は私にもありますが、生徒さん側の個人レベルに合わせられないので、内容も、個人にカーソルが合うようなものはできないのです。例えば、本当は裏声のトレーニングをしたいけれど、力強い地声が出せない人がいるので、どちらに軸を置いてレッスンすべきか?
なんて迷うこともしょっちゅうです。結局のところ、どちらの能力も中途半端な引出しのまま終わって次へ持ち越す。という感じです。ですので、団体のレッスンはどちらかというと「ダンスのフォーメーションや、歌割の確認」などに適しているといえます。
本当に、アイドルさんの喉事情が良くない、ということだけは訴えたいです。例えば、「歌いすぎてちょっと嗄れちゃった」位に感じる喉の状態が毎日続いていたらそれは立派な疾患ですので、早めに治療をするか喉を休ませないと、癖になってしまい、休んだり抗炎症剤を飲んだだけでは治らないぐらいになってしまいます。
こちらは、声帯結節の方のためのボイストレーニングです。
声帯結節に関する考察
以上となります。
せっかく、踊って歌えるのなら「現役人生を長く全うしていただければ!」と。思っております。