親子問題Sさんのケース(許可取得済み)

親子問題の解決の糸口は親子両方のカウンセリング

ご本人の許可を得て掲載をしております。

親子問題Sさんのケースです。

Sさん(現在30歳女性)Sさん母(現在55歳)。

娘さんは一般の大学を卒業後、何もする気がなくフリーターでアルバイトを繰り返していました。その中で、筆者が運営するボイストレーニング教室を訪ねてきました。

レッスン中はいたって真面目な生徒さん。しかし、極端に自尊心が欠落。

レッスン中は真面目で一生懸命なSさん。

ですが、時折極端に自尊心を欠いた発言や行動が目立ちます。

  1. 人前に出るのは絶対に嫌。人と比べられるのも嫌なので、目立った行動はしたくない。
  2. 自分が何をしたいのか(将来)わからないし、何もやる気が出ない。
  3. 周りの子たちがどんどん就職をしていくのに自分は何もできていないのでもう誰とも会いたくなくなってしまった。
  4. 親は自分を応援してくれているけど、でも実際何かをやろうとすると親の顔色をみてサインを伺ってしまう。
  5. この年齢で親のせいにするのは恥ずかしいのだけれど、やはり心のどこかでは引っかかっている。

このように、時間を追うごとに、Sさんの発言も具体的になって来ました。

カウンセラーに自分の言いたいことを代弁してもらうこと。

これは、心理カウンセラー(精神科医)のもとに親御さんがお子さんと共に言ったときに

お子さんのいない場所で言われたことらしいのです。

自分で言いたいことが言えないときに医師(カウンセラー)に代弁してもらうことは良くあります。

という事です。

この、「親を連れて行ったクライエントさん」というのは、頑なに拒むケースよりはやや歩み寄ろうとしているとみられるケースです。

しかし、そちらのクリニックへ定期的に通うもお母さん自信が「どうしたらよいのかわからない。どう接してよいのかわからない」

場合はそこから先に進めない。ということで

後日別口で今度はお母様からご相談がありました。

お母さんだけをピックアップ。今度はお母さんへ子供さんの代弁。

お母さんとの接触はメールが始めでしたが、その後「お会いしてお話を聞いてほしい」

という事でカウンセリングをさせていただきました。

そこで、私がこころみたことは下記の内容

☑単刀直入にお子さんの事をどう思っているか

☑お母さん自身の幼少期。幼少期お母さんのお母さんからどのように接されてきたか。

☑お子さんを突き放す(特に自我が芽生えるか芽生えないかの頃、手放しで甘えさせてあげた時期があったか)ことがなかったか?

☑自分の人生をよりよく生きるために、ちょっとでもお子さんの存在をうとましくおもったり、寄りかかられたくないと思ったことがあるか?

以上の質問をお母様側に単独的に投げかけました。

すると、驚きのお答えが帰ってきました。

自分の母親が自分に対して支配的だと、自分も同じような親になってしまう。

今では「毒親」という言葉があります。
この言葉はとっても汚い響きなので、私はあまり好きではありません。

それに、初めから子供が嫌いな親なんていない。

と心底思うからです。

私は親ではありませんが、子供だったことはあります。

子供から親を見る観察力は、親から見る子よりも何倍も正確であり、濁りがない。

そう感じます。

Sさん親子は完全に和解の道をたどることとなる。

Sさん親子は、お母さんの歩み寄り、というよりお母さんがより深くお子さんを理解した

という事が、お子さんに伝わったことで、お母さん曰く「子供に許してもらえた」のだといいます。許す。という言葉は戒め的な物ではなく、

「わかりあう」という事そのものでした。

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