声帯結節と声帯ポリープ

声帯にできもの、はて?それは「声帯結節」かはたまた「声帯ポリープか?」

まず、声帯とは皆さんご存知のように、声を出すための メイン器官です。
ではこの声帯はどこにあるのか?というと 皆さんが「喉が痛い」というときに抑える

「あの辺!」で間違いありません。

「喉が痛くて本当に声が出ないの?」

でも「喉が痛くて声が出ない」というときにあそこを抑えている皆さんですが、
本当は声が出なくなるパターンはあのあたりではないのですよ~。
まあ、それはおいておいて。

声帯を覆っているのが

「のどぼとけ」と呼ばれる 甲状軟骨という骨です。この子には上下にそれぞれ出っ張った凸があります。舌のでっぱた凸と握手するような形でつながっているのが「輪状軟骨」という骨です。

みなさん、突然ですが右手と左手を出してください!

右手と左手の手のひらを上下に重ねて「くちばしのような形」を作ります。
そうしたら指先の方を開いたり閉じたりしながら「くちばしのマネ」をしてみてください。
ちょっと様相は違いますが、「甲状軟骨」の先ほど説明した 下角(下の方のでっぱり)は関節の役割をしていて 「輪状軟骨」がまるで顎ががくがく動くような感じで 「伸縮」を起こします。
その「伸縮」こそが声帯が閉じたり開いたりする動きになるのです。

その際に働くのが
輪状甲状筋
になります。
この輪状甲状筋は みなさんの大好きな「ミックスボイス」に非常に重要な役割を示すようです。
それはまた後ほど。
話はそれてしまいましたが、「声帯ポリープ」と「声帯結節」のお話でしたね!

発声のメカニズム!

声帯は「発声時」には先ほど説明したように
軟骨のそれぞれの動きにより中の筋肉の伸縮が起こり、閉鎖と伸展が起こるのですが、ある理由で
閉鎖が不完全な状態になってしまうのが、上に書いた「声帯ポリープ」と「声帯結節」です。
幸いにもレッスンをしていく過程でいままでこのような報告を受けたことはありませんが、
ただ、一番初めに所見で見させていただく際に、「この人危険だな?」と判断し
本人は「お医者様にも見ていただいたので」ということでしたがどうにも怪しくて、説得してもう一度行っていただき、「どでかい結節が発見された」ことはありました。

声帯ポリープは血豆の様な物?

声帯ポリープは結節と違ってアクシデント的に発生してしまうことが多いようです。
中には、セキの出しすぎでポリープが出来てしまう事も・・・。
一番多いのは、「応援団で大きな声を出しすぎて声が枯れた」という場合などに見られるようです。

声帯結節は、長年の酷使により声帯のヒダ表面が硬くなってしまうもの

声帯結節は我々のような職業の者にその傾向がみられるらしく、長時間「高い声」を使いすぎたりとにかく長い時間の喉の酷使により免れない病気。
今までお会いした方の中で、「ポリープ」によるものか「結節によるものか」の聞き比べ?
が出来るようになりました。

ポリープの方は基本的に、まんべんなく音域関係なく声が出なくなったり掠れることが多いのに対し、
結節による方というのはある一定の特定の部分になると「極端に掠れる」と言ったことが見られるようです。
又、感想は大敵。
なので、十分な加湿をおすすめします。
私は、「ホットシャワー」という製品を使用しています。おすすめです!

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